見方が変わると理解が変わる!
理解が変わるとアプローチも変わる!
一生使える治療の組み立て方を学びませんか。
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10月30日 20時00分
オンライン勉強会を無料でご招待!
これからは、技術を磨くばかりではなく
治療方略( 障害理解の視点とアプローチの考え方 )
を身につける時代です!
▶「明日からすぐ臨床で使える技術」
魅力的な謳い文句ですよね。でも現実は甘くありません。
臨床に戻り、講習会で習ったように手を当て、動かしてみるのですが何の変化も効果も生まれません。
もともと技術の習得には時間がかかるものです。形だけを真似てもダメです。
技術にはコツがあって、それも言葉にならない運動感覚的なものです。
経験者がそばにいて、何度も指導してもらえるとか、たまたま偶然に上手く行ってコツを掴むといったことがないと難しいのです。
それで「高い受講料を払ったのに、次第に諦めて全く使わなくなった」という話をよく聞くことになるのです。
それは当たり前なのです。技術は理屈だけでなく運動感覚的な感じ方、動き方の習得が必要です。これの習得はとても困難で、とても時間がかかるのです。
でも治療方略は違います。
一度理屈を知ってしまえば、自分で考えながら修正ができます。自分独りで一生にわたり、自分なりに工夫し、発達させ、使い続けることが可能になるのです。
信じられませんか?では次のような例を考えてみましょう。
学校で習う治療方略
実は皆さん、学校ですでに「治療方略」を習っているのです。それは以下のようなものです。
まず学校では身体の動く仕組みを理解します。構造や各組織の働きを学びます。つまり筋力が力を生み、骨と関節はその力に支持と方向を与え、感覚は身体の内外の刺激を脳に伝え、脳がその刺激から状況を理解して命令をする。
といった感じです。
その上で運動問題を解決するには、
まず悪い構成要素(筋力、可動域、感覚、高次脳、痛みなど)を身体に探そう!
そして見つけたその悪い構成要素を運動問題の原因として、因果関係を想定しよう!
そしてその悪い構成要素を改善しよう!
それで運動問題が解決して元の状態に戻ればよし!
解決しなければ想定した因果関係に問題があり、考え直したり、他の原因を探そう!
といった具合です。
みなさん、このように聞くとこの考え方は特に意識しなくても自然に身についていると思います。治療方略は一度理屈を理解すると、自然に身について一生使えるものなのです。
ただし学校で習う治療方略は実は機械の修理と同じなのです。動く仕組みを、機械をモデルにして人の身体を理解しています。だからこの治療方略は、「機械修理型」と呼ばれます。
もちろんこの治療方略はとても有効です。リハビリはこの治療方略によって整形分野などでその効果を世界に認められることになったのです。
ただ機械の修理をモデルに理解しているので自然に「元に戻す」ことが目標になります。脳性運動障害でも自然に「脳を治す」ということにこだわったりします。
機械の修理には「元に戻す」こと以外に選択肢がないように、リハビリでもそれ以外の選択肢がないように感じてしまうのです。
また機械には設計者の意図した
「正しい運動の形ややり方」が
ありますので、
人にも特定の「正しい運動の形、正しいやり方」があると思ってしまいます。
それで片麻痺の方に対して、マヒがあるにも関わらず、健常な人の歩き方を求めたりします。
それに機械はある程度環境から独立して作動します。でも人は環境を利用して様々な課題を達成しますが、その結果、人に対しても環境利用の選択肢が十分に提供できない傾向があります。
有効な治療方略なのですが、自分で考えるための目的や工夫、実施の選択の幅が小さくて、これがいくつかの問題を生み出したりします。
そこで人の身体を機械ではなく動物として理解し、もっと様々な状況に合わせて柔軟に思考し、創意工夫できる治療方略があれば、便利ですよね。
CAMRはそれを提供しているのです。
CAMRの治療方略
CAMRの治療方略は学校で習った治療方略の弱点を補います。治療目標や実施方法の豊富な選択肢を提供します。
つまりセラピストの「運動問題解決能力」をアップさせることができるのです!
▶︎ 治療方略とは?
・これまでに身につけた知識・技術、障害の状態の理解、患者様の性格や希望、環境などから自分なりに立てられる治療の方針・実施のための計画のこと。
・他人に教えられた知識や技術だけでは新奇な問題に出会うと、解決できず戸惑う。自分なりに治療方略を見直し、組み立てる能力は必要!
・CAMRはそのための枠組みを提供します。理屈を理解すればすぐに身につき、明日からの臨床に役立ち、一生にわたって自分なりの治療方略を発展・洗練することができるようになります。
▶CAMRの治療方略の一部を簡単に説明すると
CAMRは人の運動システムを「システムの作動の特徴」から理解します。
たとえば人の運動システムには「自律性」という作動の特徴があります。これは必要な運動課題の達成に問題が起きると、その問題を自律的に解決して課題達成しようとする作動です。
たとえば、脳卒中発症直後には、マヒ側の体は弛緩します。弛緩状態は可動性のある骨格が水の袋に入ったような状態です。健側で動こうとしても、水の袋という重りの状態で動けませんし、さらに動くと揺れて健側の動きの抵抗・邪魔となって動けません。
それで運動システムは問題解決を図ります。身体内にある筋を硬くするメカニズムを総動員して弛緩部分を硬くします。これによって硬くなったマヒ側の脚で支持や重心移動を行えるようになるのです。
ただこの「弛緩部分の身体を硬くする」という作動は、ブレーキがないのでドンドン繰り返される傾向があります。そうすると必要以上に硬くなる、つまり過緊張状態になっていきます。そのため動くのに過剰な努力が必要になり、さらに硬くなると動けなくなり、不快や痛みを伴うようになります。硬くなり過ぎる前に見られた動きも消えてしまいます。
このように最初は動くための問題解決が、逆に新たな問題を引き起こしてしまうような解決法を「偽解決」と呼びます。
英国の神経生理学者のジャクソンは、約1世紀前に「筋が硬くなり、過緊張状態になる」ことを「陽性徴候」という症状であるという「仮説」を提案しました。元々仮説に過ぎないのに、現在でもそれは「痙縮」という名の症状であると信じられています。
でもCAMRでは、それは症状ではなく、運動システムの「動くために筋を硬くしよう」という自律的問題解決の作動が「偽解決状態になったもの」と考えています。
実際にこの痙縮は徒手的療法などで改善しますので、「症状を改善している」という誤解をセラピストがしてしまいます。でも痙縮が改善するのは、脳の病傷害後の問題解決の作動だから改善する訳です。
そして痙縮が改善しても陰性徴候の症状は全く変化しません。陰性徴候が本来の症状で、陽性徴候は病傷害後の問題解決の作動なので、陽性徴候だけが改善するのです。
どうでしょう?視点が変わると、障害の理解が変わります。そうすると「どうしたら良いのか?」の治療目標や治療内容が丸っきり変わってしまうのです。
つまりそうです!CAMRの治療方略には、患者さんに「偽解決状態があるか評価し、もしあればまず偽解決状態を解消しよう」という治療方略が生まれてくるのです。
このようにCAMRの治療方略は
人の運動システムの作動の特徴を基に運動システムや障害を理解しますので、単に「動く仕組み」だけで理解する視点とは全く別の視点や理解が生まれてきます。そしてこれまでとは異なったアプローチが自然に生まれてくるようになります。
CAMRの運動システムの作動の主な特徴は、「自律性」以外に「創発性」、「課題特定性」、「状況性」、「探索利用性」と5つあります。これらを基に運動システムや症状の理解が変わって新しい目標やアプローチを生み出します。
皆さんもこれを習って新しい視点とアプローチを身につけてみませんか?
従来の学校で習った機械修理型の治療方略と組み合わせると、セラピストとしての運動問題解決能力が飛躍的に改善します。
仕事はマニュアル通りに進める流れ作業のようなものではありません。そんなもの、楽しくないでしょう?
どんな仕事も内容をよく理解し、自分で考え、工夫・想像してやっていくと自然に楽しくなるものです。
是非とも新しい治療方略を身につけて、それを基に自分で考え、発見し、新しい工夫を生み出すようにしましょう。
そうすると日々の仕事がもっと楽しくなり、人生を楽しめますよ!(^^)v
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講師プロフィール
西尾 幸敏 ( にしお ゆきとし )
理学療法士。
CAMR研究会代表。上田法研究会理事。
1991年にアメリカのイリノイ大学に留学。
ケシュナー助教授の下、システム論と課題主導型アプローチを学ぶ。
2007年よりドイツの講習会にて「 システム論を基にしたアプローチ 」を3回にわたり担当。
2013年システム論をベースにしたCAMR研究会を創設。